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2013年3月 1日 (金)

読切り「シャンゼリゼには」

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現在発売中の月刊コミックバーズ(幻冬舎)4月号にて、「シャンゼリゼには」という読切りを描かせていただきました。

2011年の震災以来、地震や津波、原発事故が起こった以降の世界をきちんとマンガに描きたい、と思いつづけていたのですが、自分の中でどんな風に描いたらよいのかまったく整理がつかないままでした。
マンガに限らず震災に関する作品がすでに沢山発表されたあと、いまさらながらですが、やっと自分も描いたという気持ちです。

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主人公は福島県の浜通りで生まれ育った、中学2年生の女の子です。
歌うのが好きで、合唱部に所属していました。

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ドキュメンタリーやニュースで震災が報じられる一方、マンガでエンターテインメントとして描くことの意味を随分考えました。
個人的にたいへん思い入れのある話となり、ネームや作画にかなり力を入れています。

主人公、万季(まき)の歌を、誌面でぜひ見てみてください。
月刊コミックバーズ4月号は、3月末ごろまで書店に置かれています。

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コメント

福島県の浜通りに限りなく近い宮城県のものです。我が家は津波にやられました。母の実家は原発事故のため立ち入り禁止区域になり、お墓参りも出来ない状態です。正直、まだ実感がわかないのです。実家に行けば、前のように街があり、近所のおばちゃん(津波で亡くなりました)が声をかけてくれるような気がしてました。「シャンゼリゼには」の街は、おばあちゃんのいた街並みにそっくりで・・・・今まで無意識に抑えていた想いが溢れてきて号泣してしまいました。何かふっきれたような気がします。これからは前と上を向いて頑張っていこうと思います。心に染みる作品を、ありがとうございました。心から感謝しています。

投稿: ねこ | 2013年3月 3日 (日) 22時23分

ねこさん、ご感想ありがとうございます。
TVや新聞で復興という前向きな言葉が掲げられる反面、人々の中に置き去りにされたままの心があるように感じていました。
どんな風に描こうか随分迷い、手探りで仕上げた話でしたので、ねこさんのご感想がほんとうに嬉しかったです。描いてよかったと思えました。ありがとうございました。

また、コメントの確認が遅くなりすみませんでした。
設定を改変したので、以降すぐ確認して公開&レスいたします。

投稿: もとまち | 2013年3月15日 (金) 16時28分

「シャンゼリゼには」読了。作者の「手探りながらも、それでも見つめ寄り添っていきたい」という想いが伝わる物語に好感が持てる。福島が抱える「明と暗」を作中に散りばめ、その上で小さくとも希望を紡ごうとする登場人物達への眼差しがいい。「シャンゼリゼには」と、敢えて後に続く言葉を書いてない。それは厳しい現実が無数に交錯する中、この問題の難しさを作者が感じ、読者の想像力に訴え、問いかけているように思える。作者は人物達の「心の中」を真摯に見つめ、寄り添いたいという視点で物語を紡いでいる。そうした想いを抱く作者の「問いかけ」は、2年が経った“今だからこそ”(そして、今後も)大切なものだ。細かな点での現実との違いは多少あるものの、それを補って余りある希望と再生を訴える作品。と、色々書いたが、元町さん、一色さん。今度一緒に呑みましょー!

投稿: taisei36 | 2013年3月19日 (火) 14時40分

taiseiさんありがとうございます!
このお話は、完全に自分がこの場所にいる気持ちになって、自分の物語として描いていました。
希望だけを描くことも絶望だけを描くこともできず、ただただ「深く想像すればそこに嘘はないはずだ」と自分に唱えながら進めました。
作業中は悩みの連続でしたが、なんとか世に出すことができてよかったです。
素敵なご感想ありがとうございました。
お忙しいと思いますが、ぜひぜひいつか3人で呑みましょう!!

投稿: もとまち | 2013年3月19日 (火) 21時11分

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